ヘルニア

一般に【ヘルニア】と呼ぶ場合、「腰椎椎間板ヘルニア」のことを指すことが多いのですが、それではヘルニアとはどんなものなのでしょうか？

腰痛になった患者様、特に少し強めの腰痛がある場合、多くの患者様は「ヘルニアではないですか？」という質問をされます。
そして、そんな患者様に「ヘルニアってどんなものかわかりますか？」とお聞きするとほとんどの患者様が「よくわからないけど、痛みの強い腰痛はヘルニアじゃないか？」という感じのお答えをされます。
中には、病院でＭＲＩ検査をし、説明を受けた患者様でも、「説明を受けたけどよくわからなかった」という話をされます。

実際、耳にするし、何となく心配だけど、よくわからないのが「腰椎椎間板ヘルニア」なのだと思います。そこで、まずはヘルニアって何かを復習してみましょう。

図を見てもらえるとわかりますが、【髄核】（ずいかく）と呼ばれる、濃いピンクの部分が黄色い神経の部分を押しているのがわかると思います。

この髄核が飛び出して、神経を圧迫しているのが、ヘルニアの痛みの正体です。

多くの患者様が気になる「痛みはとれるのか？」「いつまで痛むのか？」。

まず、平均的な場合、３～６ヶ月が標準的な期間だとされ、多少強めの大きなものでは１０ヶ月程度必要とされています。

もちろんこの期間、ずーと強い痛みが続くわけではなく、２．３週間は強い痛みが続くことが多いと思います。

その後、動き始めや寝起きなどの部分的な痛みが、先ほどの期間続くことになりますが、一般的なヘルニアの場合、ほとんどは自然に痛みは消失することはわかっています。

「１０年前にヘルニアになってから、ずーと腰痛があるけど．．．」「ヘルニアがあるので、腰痛は仕方がない．．．．」という話をされる方がいますが、実際にはこれらの腰痛はヘルニアではないことが多いです。

先ほども、「ヘルニアは自然に消失する」と書きましたが、飛び出した髄核が体に吸収され、神経の圧迫がなくなれば、痛みは消えます。髄核が吸収される期間が２ヶ月から長くて１０ヶ月なので、それよりも長い痛みはヘルニアでない可能性が高いです。

写真のＭＲＩ画像は同じ人物の受傷直後と３ヶ月後のものです。飛び出した部分が小さくなっていて、神経を圧迫していないことがわかると思います。

これらの痛みの多くはヘルニアになったことで、痛みから少しでも逃げるために、体がねじれを発生し、これが背骨や骨盤のゆがみを作り、いつまでも痛みを残す原因になっているのです。

これらのゆがみはレントゲンやＭＲＩ等の画像診断ではわからないために、原因がわからず、ヘルニアの後遺症？のような扱いを受けているのです。

ヘルニア　＝　腰に原因

ではなく、全身の検査を行うことで、体のゆがみがわかり、本当の痛みの原因に近づけます。

人間の身体は本当に千差万別です。

例えば腰痛
なぜ痛くなったのか？　いつ痛くなるのか？　痛みの強さは？
本当に個人差が多いものです。

そんな多彩な症状に１つの技術や考え方で対応できるでしょうか？

洲本接骨院では、西洋医学である整形外科を中心に生理学・解剖学の考え方からのアプローチ方法、そして、経絡や五行説などの東洋医学の考え方からのアプローチ方法と複数の考え方から患者様１人１人の症状にあった施術法を選択して提供しています。

遠絡療法やクラニアル（頭蓋骨調整）テクニックなど、洲本接骨院でしか受けられない施術法も取りそろえています。